このページでは、ノミとダニの違いと駆除する方法についてご紹介します。
布団でダニを見たという人がいますが、本当なのでしょうか?
ダニとノミの違いを見極めて、適切な駆除をしましょう。
※虫の画像がありますので、苦手な人は気をつけてください
ノミとダニの違い
ダニとノミは繁殖時期が同じ頃で、どちらに刺されても強烈なかゆみがあるのでどちらに食われたか分かりにくいです。
しかし、ダニとノミの違いは結構あるので、違いを知れば見分けることは出来ます。
ベッドでぴょんぴょん跳ねているのを見たというなら、確実にノミです。ノミは体長の60倍~100倍跳躍することが出来ます。
ダニ・ノミの種類
まず、ダニとノミの種類について大まかに説明します。
ダニの種類
ダニは屋内のダニと屋外のダニがいます。
屋内のダニは、ヒョウヒダニ(チリダニ)・ツメダニなどです。
屋外のダニは、イエダニ・マダニなどがいます。
ヒョウヒダニ(チリダニ)やツメダニは吸血しません。
ツメダニは吸血せずに刺しますが、ヒョウヒダニは刺すこともないです。
イエダニはネズミなどの動物に寄生しているダニで吸血する種類です。
マダニも野山などに生息して吸血する種類です。
ヒョウヒダニは、人間の住居に最も多いダニで、垢やフケ、カビ、埃などを食べ、死骸や糞は喘息やアトピーなどのアレルゲンとなります。
ヒョウヒダニが布団にいるとかゆみを感じることはありますが、皮膚がざわつく感じのかゆみで、虫刺されの激しいかゆみではありません。
ノミの種類
ノミにはイヌノミ・ヒトノミ・ネコノミなどの種類があります。
日本で人やペットを刺すのはほとんどネコノミという種類です。
イヌノミやヒトノミは日本からほとんどいなくなったそうです。
ノミ・ダニは見えるか
ノミ | ダニ | |||
ヒョウヒダニ | ツメダニ | イエダニ | マダニ | |
見える 2~2.5mm(体長) | 見えない 0.3~0.4mm | 見えない 0.4~0.8mm | 目を凝らせば稀に見える 0.6~1.0mm | 見える 3mm |
ダニは屋外のダニであるマダニ以外は肉眼で見えません。
それ以外はイエダニ(屋外ダニ)という種類のダニがたっぷり吸血した後なら、ぎりぎり見えるかどうかくらいです。
家に最もいるヒョウヒダニ(チリダニ)も見えませんし、刺すツメダニも見ません。
なので布団にダニがいるのを見たという人は、他の虫と勘違いしている可能性があります。
逆にノミは肉眼ではっきりと見ることが出来ます。
ノミは大きいほうがメス、小さい方がオスです。蚤の夫婦という言葉の語源です。
刺される場所
ノミ | ダニ | |||
ヒョウヒダニ | ツメダニ | イエダニ | マダニ | |
主に膝下 | 刺さない | お腹や二の腕、太ももなどの柔らかいところ 服の中を刺す | お腹や太ももなど 血管のある場所も刺す (吸血) | 肌が露出しているところを刺す(吸血) |
ノミは膝下ばかりを集中して噛みます。
ダニはノミのように顎が発達していないので硬いところは刺さず、腹部など柔らかいところばかりを刺します、
ダニの中でもイエダニとマダニは吸血が栄養源です。
イエダニは血管のあるところを刺し、マダニは野山で肌の露出しているところならどこでも刺します。
刺された場所からノミなのかダニなのかを特定できるかもしれません。
虫刺されの特徴
ノミ | ダニ | |||
ヒョウヒダニ | ツメダニ | イエダニ | マダニ | |
赤くなり水ぶくれのように汁が溜まる 強いかゆみ 子供がさされやすい | 刺さない | 赤く腫れる | 中央にしこりと水ぶくれが出来る | 皮膚にマダニが刺さったまま見つかることが多い 噛まれた周囲が10cm程が腫れることも 傷みとかゆみ |
ノミは水ぶくれが出来ますが、ツメダニは赤く腫れるだけです。
イエダニに刺された場合は、水ぶくれとしこりが出来ますので、しこりのあるなしで見分けます。
マダニは虫が皮膚に刺さったままの状態で見つかることが多いです。
自分で取ると口器が皮膚に残ってしまう事があるので病院で取ってもらった方が確実です。
刺し傷も虫によって特徴があるので、見分けるポイントです。
一度に何箇所刺すか・いつ刺すか
ノミ | ダニ | |||
ヒョウヒダニ | ツメダニ | イエダニ | マダニ | |
複数刺す 日中も刺す | 刺さない | 夜に1箇所刺す | 数箇所まとめて刺す | 1箇所吸血する 日中も刺す |
ノミとマダニは日中も刺します。
かゆみの持続性
ノミ | ダニ | |||
ヒョウヒダニ | ツメダニ | イエダニ | マダニ | |
1週間~1ヶ月 | 布団や服にたくさんいる場合、ざわざわす痒みが出る ダニを駆除すると痒みが止まる | 1週間くらいかゆい 刺されて数時間後からかゆくなる | 10日間は痒みが続く | マダニの口器が皮膚内に残ると痒みが長く続く |
ノミは気が狂いそうになるくらいかゆいだけでなく、かゆみの持続時間も長いのが嫌らしいですね。
マダニは皮膚科で薬をもらえます。
虫刺され・寄生経路
ノミ | ダニ | |||
ヒョウヒダニ | ツメダニ | イエダニ | マダニ | |
ペット経由・草むらなど | 屋内のどこでもいる | ヒョウヒダニが増えると増える | ネズミや鳥が媒介する | 野山・畑 |
ノミはペット経由で人間に寄生し刺すことが多いです。草むらにいますので、犬や猫をなるべく草むらに近づけないようにしましょう。
ヒョウヒダニはどこでもいますし自宅以外でもオフィスや電車やバスの椅子などにもいます。完全に防ぐのは無理なので、洗濯や掃除で数を減らすようにします。
服についたヒョウヒダニくらいなら、洗濯で落とせます。
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ツメダニはヒョウヒダニなどの小型のダニが増えると、どこからともなくやってくるようです。ツメダニは小型のダニが栄養源なので、ヒョウヒダニを減らすのが効果的です。
イエダニは家にねずみなどがいる場合に人に移ることがあります。イエダニは血液が栄養源です。ダニが寄生していたネズミが死んだ場合、餌を求めて人に寄生します。
マダニは野山や畑にいて、人間を刺します。肌を露出していると刺されるので、山に行くときは体の露出をしないようにします。
活動・繁殖時期
ノミ | ダニ | |||
ヒョウヒダニ | ツメダニ | イエダニ | マダニ | |
5月から11月 真冬以外は活動 | 5月から9月 特に梅雨時に増える | 6月から9月 梅雨から秋に多い | 5月から9月 被害は冬もあり | 5月から8月 |
ノミもダニも春から秋口にかけて増えます。
ノミやダニは寒くなると活動が鈍くなりますが、ノミは真冬以外は活動します。
ダニの中でのイエダニだけは真冬でも被害が減りません。
冬に虫に食われる場合はイエダニの可能性が高いです。
ノミの駆除方法
ノミの寄生経路はペットからが多いです。
ノミは草むらなどに潜んでおり近くを通った動物に、体長の60倍もの跳躍力でジャンプしてくっつきます。
犬の散歩では犬を草むらや藪、枯れ葉がたくさん落ちているところを歩かせないようにしましょう。
猫や犬はまめにノミ取りクシで毛をすいてノミを早く発見することが大切です。
散歩前にノミ忌避スプレーを掛けるか、散歩後に軽くブラッシングして家の中にノミを入れないようするといいでしょう。
ノミは肉眼で見えるので家の中で見かけたら徹底的に駆除しなければなりません。
部屋や布団と同時にペットのノミの駆除も行います。
駆除には数ヶ月掛かることもあるので、じっくりと取り組みましょう。
ノミは絶対に潰してはいけない
ノミを見つけた時はつい爪で潰したくなるものですが、潰したのがメスだった場合はノミの卵が飛び散ってそれが繁殖するので、絶対に潰してはいけません。
では、捕まえたノミはどうすればいいのでしょうか?
それには粘着テープでくっつけてしまうのが手っ取り早いです。
粘着性の強い布テープなどに貼り付けてしまいましょう。
カーペット用のコロコロも便利ですが、粘着力が弱いとノミが脱出してしまうので取れたノミはすぐにビニール袋に密閉して屋外に捨てましょう。
部屋のノミの駆除
部屋のノミの駆除は掃除することが最も大事です。
掃除機は1日最低2回部屋の隅々までかけるとノミが減ります。家具などを動かし裏の埃も取るようにしましょう。
ノミの繁殖力は強く、爆発的に増えます。
何でも10匹のメスノミがいれば、30日後には2000匹に増えるとか。
ノミを家で見かけた場合は、すでに卵や幼虫がいると考えられます。
卵・幼虫の駆除から考えることが、ノミの根絶には大事です。
ノミの卵、幼虫、サナギは燻煙タイプの駆除剤が効きません。
ノミの幼虫は芋虫のような形をしており、成虫のように吸血しません。
人間や動物のフケや食べこぼし、埃の中の有機物などを食べています。
ノミの幼虫を減らすため、掃除がかなり大事です。
また、カーペットやラグなどの布製品には重曹や塩をまいてなじませておくと、ノミの卵から水分を奪うことができます。
その後丁寧に掃除機を掛ければノミの卵も取り去れます。
掃除が終わった後は、掃除機の紙パックをビニール袋に密封して屋外に捨てます。
そのままにしておくと、紙パックの中で繁殖してしまい大変なことになります。
掃除機のフタを開けると同時にぴょんと跳ねて出てくることもあるので、掃除機を開けるのは屋外でやりましょう。
紙パック式の掃除機でない場合は特に、必ず屋外で掃除機のゴミを袋に出して密閉しておきます。
夜にはノミが明るい所によっていく習性を利用したトラップを置いておくのもいいでしょう。
捕獲の仕掛けは自作も出来ますが市販のものが簡単です。
【便利】ノミとりホイホイ
光でノミをがっちり誘引してくれる便利なグッズです。
10日でノミがいなくなった・数日で15匹も取れたと評判です。
自作のノミ取りトラップの作り方
ノミ取りトラップは自分で簡単に作ることが出来ます。
市販のものを買わなくても家にあるもので出来るので、やってみたい時にすぐできます。
材料
- お酒
- 洗剤
- 水
- 洗面器やボール
- ライト
作り方は簡単です。
洗面器やボールなどの容器に、水・お酒・中性洗剤(食器洗い洗剤など)を入れます。
洗面器の水を照らすように電気スタンドや100均のLEDライトなどで照らします。
お酒・中性洗剤の量はコップ半分ほどを入れます。
夜、暗くしてトラップの電気だけつけておけばノミが掛かります。
ノミトラップの水はペットが飲まないように注意しましょう。
自作のノミトラップは金銭面の節約になっていいですが、先程紹介したような市販のトラップなら昼でもベッドの下や布団の中などの暗い場所に置いておくだけでノミが掛かるので便利です。
ノミ用の駆虫剤は何が有効?
駆虫剤はダニ用のエアゾールや燻煙剤(くんえんざい)が有効です。
エアゾールは家具の裏などに隠れているノミには特に有効です。
ただ、ノミの成虫の一部にしか効かないので、同時に地道な掃除をやることが駆除の早道です。
卵や幼虫、サナギに駆除剤は効きません。
ノミは成虫の駆除も必要ですが、それ以上に幼虫、サナギと卵の駆除が必要なので、ノミ退治は長期戦になります。
布団についたノミの駆除
ノミは熱に弱く60度の温度で死んでしまいます。
布団のノミ退治には、布団を乾燥機にかける方法が有効です。
家の布団を洗濯乾燥機にかけるのは大変なので、コインランドリーで乾燥機に掛けるのがおすすめです。
虫がついた布団を洗ってもいい規約のコインランドリーに行くようにしてください。
ノミが外に出ないように布団をビニール袋に密閉してコインランドリーまで運び、高温の乾燥機に40分~1時間くらい掛けます。
布団は洗ってもいいですが、洗うと乾燥機の温度が低くなるので、ノミの駆除を優先するなら乾燥機だけにしましょう。
コインランドリーでは扱えない素材の布団もあります。
キルティング加工されていない布団、羊毛、綿、シルクの布団は中綿が寄ったり、縮んだりするのでやめましょう。
自宅で布団のノミを駆除するには
ノミは熱に弱いので60度の熱にさらすと死にますが、成虫は熱に反応して飛び跳ねて逃げてしまうのでなかなか駆除できません。
布団にいるノミも同様です。
ただ、ノミの幼虫・サナギ・卵は熱で退治できるので、やる意味はあります。
成虫は、くん煙剤や掃除機、ノミ取りトラップ、ペットのブラッシング・駆除薬で同時進行で退治していきましょう。
自宅で布団のノミを駆除する一番簡単な方法は、60度のお湯に布団を浸けることです。
もし、成虫が跳ねて逃げる前にお湯につけられるなら幼虫・サナギだけでなく成虫も退治できます。
温度を下げないように気をつけながら30分はつけましょう。
ただこの方法は、布団の乾燥が大変です。
熱湯で一気に布団を消毒する人もいますが、布団の素材によってはできないので注意します。
ポリエステル・ウレタン・シルク素材はできません。
また、家庭用布団乾燥機も使うことができます。
ただ、熱が入るとすぐにノミの成虫は逃げてしまいます。
布団乾燥機を使うなら、袋に入れた状態で乾燥できる三菱のフトンクリニックAD-X80がベストです。
この乾燥機があれば、布団の卵から成虫まで一気に退治できます。
アイロンも使えますが使用しているときにノミの成虫は逃げてしまうので、卵・幼虫・サナギの駆除用と考えましょう。
また、地道ではありますが、前の項目で出てきたノミとりホイホイを布団の中に置いておくという方法もあります。
できれば布団だけでなく家にあるラグ、カーペット、マットの類も全部洗って高温で乾燥しましょう。
ペットのノミを取る
ペットのノミ取りは、ノミ取りクシでノミを取ることが基本になります。
ノミ取りクシは柄(え)のついたものの方が、取れたノミをクシから取りやすいのでおすすめです。
クシに付いたノミを取るには、ぬるま湯と石鹸を入れた洗面器にクシを入れます。石鹸を入れていないとノミは洗面器から逃げ出してしまいます。
何度もすいては洗面器にノミを落としましょう。
また、クシに石鹸水を仕込めるような便利な商品も出ているので、利用するといいでしょう。
ペット用ノミ駆除薬
クシだけでノミを取るのは大変なので、ノミ取り薬も併用して使いましょう。
ペットのノミ取り薬にも注意点があるので、理解した上で使用しましょう。
滴下式ノミ駆除液
フロントラインとアドバンテージが獣医師がおすすめする滴下式のノミ駆除液です。
この薬は体内には吸収されずに基本的に体表面で作用し安全性が高いそうです。
ノミ駆除液は有名でよく使われますが、副作用や死亡例もあるので使用には慎重になったほうがいいかもしれません。
特に妊娠している犬猫や子犬、子猫、老犬、老猫には使用する前に獣医師によく相談した方がいいでしょう。
また、上手につけないと薬がたれて、それを誤って薬を舐めてしまうと健康に良くないので気をつけます。どうしても上手くいかないならエリザベスカラーをした方がいいでしょう。
首の裏に垂らすだけでノミが駆除できるというのは効果の高い薬だということです。
それにもかかわらず、薬の使い方が良くないとノミが駆除できないこともあるそうです。
フロントラインは首の裏の毛の上に垂らすのではなく、毛をかき分けた皮膚の部分に付けるようにしましょう。
副作用や死亡する例は稀の様ですが、フロントラインなどを使用する際は信頼できる獣医師と相談の上で決めましょう。
飲み薬
ノミの飲み薬には、成虫駆除タイプと卵や幼虫の発阻害剤タイプの2種類があります。
安全性が高いそうで、錠剤や液体の薬を飲ませるだけの簡単な治療ができます。
ただ、吐いてしまったり具合が悪くなる子もいるそうです。
注射
動物病院ではノミ駆除の注射もやっているそうです。
それは成虫を退治するものではなく、卵や幼虫の発阻害剤で半年効果が持続するそうです。値段は高めです。
ペットのノミ取りは薬よりもノミ取り櫛を中心に行うほうが、ペットの健康にとってはいい様です。
ただ、時間と手間が相当かかりますので、薬も上手に使えるといいですね。
その他のペットのノミ対策グッズ
ノミ忌避スプレー
ペット用のノミの忌避剤は、ノミを寄せ付けなくするのですが駆除効果はありません。
寄生されたら忌避剤では退治できないのです。
忌避剤はノミを退治し終わってから、猫や犬にかけてお外に連れて行く時には効果を発揮します。
ノミ取りシャンプー・ノミ取り首輪
ペットのノミ取りシャンプーはシャンプー単品ではノミを駆除できません。
シャンプーには強い殺虫成分を使えないからです。
ノミ取り櫛やノミ駆除薬と組み合わせないとあまり意味はないので、シャンプーは普通のでもいいと思います。
また、ペットショップなどで売っているノミ取り首輪は効きません。
ノミ取り首輪は首輪の側からノミが離れるだけなので買わないほうがいいでしょう。
ダニの駆除方法
ダニ駆除の基本
ダニ駆除の基本はマダニ以外、どのダニでも同じです。
日常的には布団乾燥機などで60度以上の高温で死滅させ、その後死骸や糞を掃除機で吸い込むことが基本です。
年1回のケアとして、布団から完全にダニを追い出すために布団を丸洗いし、その後高温で乾燥させるのも有効です。
ダニ対策に使えるのは布団乾燥機、掃除機、洗濯乾燥機、スチームアイロン、コインランドリー、布団クリーニングなどです。
また、ダニ対策スプレーやダニシートも有効です。乾燥機に掛けられないものにおすすめです。
布団の丸洗いと高温での乾燥は布団クリーニングが便利で、出すとダニを完全に駆除することが出来ます。
ダニの駆除は布団クリーニングがおすすめ
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ヒョウヒダニ(チリダニ)の駆除
ヒョウヒダニが家の中に最もたくさんいるダニですが、刺すことはしません。
布団丸洗いで死骸と糞を流し、60度以上の高温乾燥でヒョウヒダニは退治できます。
ヒョウヒダニは刺しませんが厄介なので、しっかりと駆除しましょう。
ヒョウヒダニが刺さないからとはいえ、ヒョウヒダニが増えると刺す種類のダニであるツメダニが湧き増えます。
間接的にダニに刺されやすくなるので、ヒョウヒダニもかゆみの発生源と思って退治しましょう。
イエダニの駆除
イエダニは他の種類の小型ダニとは違いネズミなどの媒介し、吸血することを栄養源としています。
イエダニにはダニシートなどはそんなに効きません。
ダニシートではなく、布団乾燥機などの熱や駆除剤、ダニスプレーなどで退治するのがいいでしょう。
しかしイエダニは駆除しても、家からネズミを駆除しない限りいなくならないので厄介です。
また、イエダニは寄生している動物が死ぬと人に移ってくるため、自宅の敷地内でねずみを退治しないほうがいいです。
ネズミは毒餌や鳥もちではなく、業者に依頼してネズミを取ってもらったり、ネズミの駆除の超音波発生装置などで追い出すのがいいでしょう。
イエダニという名前とは逆に外の動物からうつる屋外ダニの一種で、ネズミや鳥を媒介にしています。
昔は天井裏などに当たり前のようにネズミが出ました。
そのネズミ付いていたのがイエダニで、家で刺されるダニといえばこのダニだったのがイエダニの語源と言われています。
現在では家にネズミが少なくなったので、イエダニの被害も減りました。
ツメダニの駆除
ツメダニは殺虫剤が聞きにくい種類ですが、ダニシートはよく効きます。
布団乾燥機のダニ対策モードやコインランドリーの洗濯乾燥機、布団クリーニングなどと合わせて利用しましょう。
ダニシートは設置しておくだけで効果を発揮するので、時間と手間がかからずおすすめです。
マダニの駆除方法
マダニは野外のダニなので、家の中で大量に湧くということはありません。
イエダニのように動物から移ってくることもないです。
マダニは野外で刺されて、そのまま皮膚に刺さったままになっているのを気がつくことが大半です。
マダニの居るような野山や畑などの場所に行くときは、肌の露出を抑えた服装をして、虫除けスプレーをしていくことで被害を防ぐことが出来ます。
マダニに刺されたら、しばらくするとセメントのようなものを出されて皮膚にガッチリと付いてしまうので、皮膚科で取ってもらうのがおすすめです。
無理やり取ると、マダニの口器が皮膚に残ってしまいかゆみがいつまでも続くようなことになります。
また、マダニ刺されはライム病などの感染症になることがあるので、刺されたから1週間くらいは体調の変化に気をつけます。
ちょっとでもおかしいと思ったらすぐに病院に行ってください。
まとめ
ダニとノミの違いと対策方法についてまとめます。
- ダニとノミの刺され方は種類によって異なる
- 肉眼で見えるダニはマダニだけ
- ノミは見える・ヒザ下を刺す
- ダニとノミは、同じくらいの時期に繁殖する
- ノミもダニも60度の高温で死ぬ
- ノミ退治は成虫だけじゃなく卵・幼虫・蛹も退治するから長期戦になることも
- ダニ退治には高温乾燥機・掃除機・丸洗いが有効
- イエダニは媒介するネズミや鳥なども駆除する
- マダニに刺されたら皮膚科へ