このページでは布団に生えてしまったカビを自分で落とす方法についてまとめます。
布団のカビは自分では完全に落とすのは難しいので布団クリーニングに任せるのがおすすめです。
湿度の高い梅雨時は特に布団にカビが生えやすい季節です。
敷布団をフローリングなどに直に置いて使っている場合はカビが生えやすく注意が必要です。
布団を敷きっぱなしにすれば必ずカビが生えますので、毎日上げ下ろししましょう。
同様にベッドのマットレスを床に直置きするのもカビが生えやすくなるのでやめてください。
布団のカビをそのままにすると危険!
カビは様々な不調の原因ですのですぐに取り去る必要があります。
特に布団のカビは毎日7時間も直に接した状態で胞子を吸い込み続けることになってしまいます。
眠っている時は起きている時よりも無防備に吸い込みやすいので、日中よりも気をつける必要があります。
また、カビはダニの餌になるのでカビた布団にはダニが爆発的に増えてしまいます。
そのためカビの生えた布団は一刻も早く落とさなければならないのです。
自分で出来る布団のカビの落とし方
ここで紹介する自分でで出来るカビの落とし方は、カビが生え始めて極初期の部分的に生えている時に有効です。
ベッドのマットレスにカビが生えてしまった時も同じやり方で処理出来ます。
ただし、カビに気づくのが遅れて1ヶ月以上放置して、カビがたくさん生えたり、根が深くなったり、全体にカビが広がった重症な状態だと、カビが取り切れません。
重症のカビは、布団をプロの手に委ねるしかありません。
自分で落とすやり方は、表面のカビはきれいになったように見えますが、目に見えないカビの菌糸までは取りきれません。
心配なら、カビを完全に落とせる布団クリーニングに出しましょう。
【おすすめ業者4選】布団のカビはクリーニングがベスト・自分じゃ完全に落とせない!?
もしあなたの布団にカビが生えたなら、すぐにカビを死滅させるべきです。 布団のカビは少しなら自分で落とすこともできますが、見えないカビ菌までは中々落としきれません。 &nbs ...
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布団のカビ取りの準備
カビ取り作業はカビの胞子が飛びます。カビは吸い込むと病気になる種類もあるので事前に準備をしましょう。
作業をする前に、マスクやゴム手袋をして、出来たら掃除用のゴーグルを付けます。
カビを吸い込まないようするためです。
使うもの
- ティッシュかキッチンペーパー
- スポンジ
- タオル・雑巾
- ビニール袋
- 重曹スプレーかセスキ炭酸ソーダスプレー
- 消毒用エタノールかオキシドール(無水エタノールは駄目)
重曹スプレーの作り方
水300ml・重曹大さじ2杯
材料を100均のスプレーボトルに入れて混ぜておきます
セスキ炭酸ソーダスプレーの作り方
水300ml・セスキ炭酸ソーダ大さじ2杯
材料を100均のスプレーボトルに入れて混ぜておきます
布団のカビは重曹・セスキ炭酸ソーダとエタノールで取る
重曹やセスキ炭酸ソーダは安全にカビの汚れを落とすことが出来ます。健康に全く影響なく、子供やお年寄りにも安心して使えるのでおすすめです。
漂白剤で布団のカビを取るのは危険です。
エタノールは無水ではなく消毒用エタノールを使用する
エタノールはカビを死滅させることが出来ます。
エタノールは無水エタノールと消毒用エタノールの2種類があります。
無水エタノールは99%以上がアルコールなのですぐに蒸発してしまいます。
消毒用エタノールは80%がアルコールです。そのためすぐには蒸発せずその場に留まるので除菌効果を得やすいです。
無水エタノールは希釈すれば消毒用エタノールと同じ効果を得られrます。
注意ポイント
エタノールは漂白剤ほどではないものの若干色落ちすることがありますので、布団の端の目立たない部分で試したほうがいいでしょう。
また、アルコール濃度の高いエタノールを使っている時は火気厳禁です。
カビ取りの手順
1. カビをティッシュでつまみ取る
カビの生えているところをティッシュやキッチンペーパーでつまみ取る様にして拭きます。カビの菌を取るようなイメージです。
ゴシゴシ擦ると布団の奥にカビが入ってしまうのでやめてください。
カビが撒き散らされたら嫌ですから、使ったティッシュはすぐにビニール袋の中に捨てます。この作業が終わったらビニールの口は閉めて密封しましょう。
カビを除去するやり方は、掃除機を使う方法もありその場合は掃除機本体をベランダの外に出した状態で布団のカビを吸いこみます。
その場合は、カビを吸い終わった後すぐに紙パックを出してビニールなどに密閉し捨てましょう。こうすることで、胞子を撒き散らさずに住みます。
紙パックがない掃除機の場合は、ゴミの中身をビニール袋に捨てて密閉して捨てます。また掃除機のゴミが溜まる部分を水洗いして乾かしましょう。
2. 重曹スプレーかセスキ炭酸ソーダスプレーをしてしばらくおく
作っておいた重曹スプレーもしくはセスキ炭酸ソーダスプレーをたっぷり吹きかけてして暫く置いておきます。
その後、古いスポンジなどに重曹水・セスキ水を付けて絞り、浮いてきた汚れを撫でるように擦り洗います。
ここまででほとんどのカビを落とすように取っていきます。
3. 消毒用エタノールを掛ける
消毒用エタノールを布団がひたひたになるくらいたっぷりと吹きかけて殺菌処理します。
エタノールでの消毒では布団を1時間くらいおいておきます。
※ここで使うエタノールは消毒エタノールであって、無水エタノールではありません。無水エタノールしかない場合は水で希釈して80%の濃度にしてください。
※エタノールを使用中は火気厳禁です
4. 消毒用エタノールを拭き取る
1時間たったら消毒用エタノールを水をつけたタオルなどで叩くように拭き取ります。
5. 布団を乾燥させる
晴れていれば天日干しでよく乾かします。日光の紫外線はカビの繁殖も抑えます。
布団は完璧に乾かさないと、余計カビが生えてしまいます。
天日で干せない時は布団乾燥機やX型物干しなどで家干しします。サーキュレーターや扇風機の風を当てると早く乾きます。
カビの処理をした範囲が狭い場合はドライヤーを使ってもいいでしょう。
アイロンは布団の側生地を傷める心配があるのでやめた方がいいです。やるならあて布をしてください。
マットレスの場合も同様にしっかりと乾かします。天日干しは無理でしょうから、布団乾燥機やサーキュレーターを使いましょう。
消毒用エタノールの代わりにオキシドールでもカビを除去できる
消毒用エタノールではなく、オキシドールでも布団からカビを死滅させることができます。
オキシドールは傷の消毒以外には殆ど使われない消毒用アルコールです。
家にオキシドールしかない場合は、オキシドールでもカビが退治できます。
オキシドールは安価でドラッグストアなどで数百円で売っているのもメリットですね。
オキシドールは濃度3%に希釈しスプレーします。スプレーにお酢を足しても効果的です。
オキシドールを掛けたら最低でも15分は置いておきます。
その後濡らしたタオルやスポンジで拭き取りましょう。
オキシドールでも色落ちすることがありますが、エタノールよりは色落ちしないそうです。
漂白剤でカビを取るのは危険
カビがよく取れるものに塩素系漂白剤があります。
塩素系漂白剤は人体に悪影響な成分が入っているのでよくありません。
また、布の色は脱色・変色し、布地も傷めてしまいます。
漂白剤は衣類用の色柄ものでも大丈夫な酵素系漂白剤と塩素系漂白剤がありますが、酵素系漂白剤は弱いのでカビを退治することは出来ません。
そのため有害な塩素系漂白剤を使うことになります。
カビキラーなどのお風呂場のカビ落とし用の塩素系漂白剤は強すぎるので、布団にはキッチンハイターくらいの強さの塩素系漂白剤がまだいいと言われています。
しかし、それでも布団は寝ている時に直に肌に触れるものなので、漂白剤から出るガスをもろに吸い込んでしまう可能性があり危険です。
漂白剤を使うのはおすすめしませんが、もしやってしまった場合は漂白剤をよく落とすように注意してください。
便利なカビ除去スプレーは最終手段に
カビ除去スプレーはスプレーするだけでカビが落ちる便利な商品です。
使い方は簡単で、スプレーして30分おくだけです。
その後の水ぶきの必要もなく、一度でカビが落ち切らなかった場合に数回繰り返せばいいだけです。
カビが落ちたら、よく乾燥させておしまいです。
便利なカビ除去スプレーですが効果が高い分、布団の生地が傷み色も落ちしてしまいます。
布団の寿命が縮んでしまうので、どうしてもカビが取れない時の最終手段にするのが良さそうです。
おすすめのカビ取りスプレーは以下のものがあります。
カビ取り侍
カビソフト除去スプレー
布団のカビをコインランドリーで落とすには
布団をコインランドリーで丸洗いしたくらいではカビは落ちません。
コインランドリーでカビを落とすには、先程の工程をやった上で布団を丸洗いすればカビは落ちます。
そのため、自宅でカビを部分洗いして、その後コインランドリーで布団を丸洗いしてください。
コインランドリーを使用する場合、選択できる布団と出来ない布団があるので気をつけましょう
布団以外の寝具のカビ取り~布団カバー類・シーツ・ベットパッド
布団カバー・シーツにカビが生えてしまった場合は、漂白剤を使います。
布地が薄く丸ごと洗えるので、危険な漂白剤を使っても洗濯で洗い流すので残りません。
漂白剤は、真っ白なものには塩素系漂白剤、色柄物は酵素系漂白剤を使います。
作業中は必ず換気します。漂白剤はガスが出て具合が悪くなることがあるので注意しましょう。また、他の洗剤と混ざると危険なので注意します。
作業の前にはゴム手袋とマスクを付けましょう。
バスタブや洗面器などの容器に水と説明にある適量の漂白剤を入れて、シーツ・カバーなどを浸けおき洗いします。
浸け置きの時間は漂白剤のボトルに書かれた時間を守りましょう。
時間が経ったらカビが取れているかチェックし、取れていない部分は古歯ブラシやスポンジで優しく擦って落とします。
その後洗濯機ですすぎ洗いをしてから、天日干ししましょう。
カバー類も漂白剤を使いたくない場合は、重曹やセスキ炭酸ソーダをふりかけて置いておき、汚れが浮いたら古歯ブラシやスポンジで優しく擦って落とす方法もあります。
布団のカビを予防するには
布団のカビは定期的な天日干しで防ぐ
当たり前ですがすでに生えてしまったカビは天日で干しただけではカビは落ちません。
しかし、布団にカビが生える前ならカビを防ぐ効果があるので定期的に干しましょう。
天日の紫外線には殺菌効果が有り、カビの繁殖を抑えます。
カビが減ることによりダニの餌も減って、ダニの繁殖も抑制します。
天日干しが無理でも、家の中で布団を干すことでも十分カビを抑制できます。
【参考記事】
>>布団が干せない!乾燥機もない!そんなあなたのダニ・カビ・湿気対策
布団をカビさせない便利グッズ
除湿シート・吸湿シート
敷布団の下に敷いておくだけで、布団のカビを防いでくれます。
ただ除湿シートをずっと敷きっぱなしにするのでは意味がありません。除湿シートに干すサインが出たら、シートを天日で干しましょう。
すのこ
布団と床の間に空気の通り道を作ることで、布団の湿気を逃がす効果があります。
敷布団用のすのこは立てられるものが多く、楽に敷布団を上げたり、そのまま陰干しできるので便利です。
捨てた方がいいカビた布団とは
布団のカビがひどい場合は、布団を洗わずに捨ててしまったほうがいいこともあります。
特に安くて古い布団は買い替えることも考えましょう。
特に1ヶ月以上発見が遅れて、布団全体にカビが生えてしまったり、布団の奥深くまでカビの根が降りてしまったのに布団クリーニングに出さないなら布団を捨てて新しい布団を買ったほうがいいです。
布団クリーニングなら100%カビを落とせる
布団のカビを完全に落とすなら、布団クリーニングがおすすめです。
布団クリーニングなら見えないカビの菌糸まで完全に落とせるからです。
布団クリーニングは多少コストが掛かるもののカビを100%除去することが出来ます。
布団クリーニングプロがカビをしっかりと洗浄し、高熱の乾燥機で除菌・乾燥します。
ダニも完全に退治できるので、不快な症状に悩んでいる人も試してみてください。
>>【おすすめ業者4選】布団のカビはクリーニングがベスト・自分じゃ完全に落とせない!?