このページでは羽毛布団をコインランドリーで洗濯・乾燥したいけど失敗したらどうしようと思っている人に向けた情報を提供しています。
羽毛布団だけでなく、コインランドリーで洗える布団と洗えない布団について、洗い方も掲載中です。
コインランドリーで羽毛布団を洗濯する失敗しないやり方や注意点、またコインランドリーを使用する時のポイントをご紹介します。
コインランドリーで羽毛布団を洗ってみたい人は是非参考にしてください。
コインランドリーで布団を洗うメリット
コインランドリーはちょっとの手間とお金を掛ければ布団が洗濯でき、ダニ対策にも効果的です。
布団クリーニングに出すよりはずっとコストが少なく、自宅で洗うよりも手間がかかりません。
子供のおねしょや嘔吐してしまった布団を安く洗濯したいという需要や、コスパが高くダニを退治できるので、今人気の方法となっています。
コインランドリーでの時間は2時間、金額は2000円程度で済ませることが出来ます。
※時間は乾燥機の熱を取る時間が上記以外に1時間くらい必要なので全部で3時間は掛かります。
コインランドリーで洗える布団・洗えない布団
羽毛布団は中綿が固まったり縮んだりしにくい素材なので、コインランドリーや家で洗うことが出来ます。(家で洗うのはかなり大変)
また、ポリエステルなどの化繊の布団もコインランドリーで洗うことが出来ます。
コインランドリーで洗えない素材
- 木綿
- 羊毛
- シルク(真綿)
- 革製品
- ムートン素材
- ウレタン素材
- そば殻
- キルティングされていない布団
- 敷布団 など
木綿はよれます。羊毛は縮みます。シルクは固まります。
キルティングされていない布団は縛って洗ったとしても、よったり布団に凸凹に固まって戻らなくなります。
コインランドリーで洗える素材
- 羽毛布団
- 羽根布団
- ポリエステル等合繊布団
- キルティングされている素材
羽毛布団ならなんでも洗えるというわけではありません。
中綿だけでなく側生地の素材も確認して、洗えないものは洗濯しないでください。
キルティングされていても表面だけで内側まで閉じられていないものは、洗えません。(羊毛敷布団など)
注意ポイント
海外製の羽毛布団や、ウォッシャブル羽毛布団など洗うことを前提にしている羽毛布団の中には素材自体の洗浄が充分でない物もあります。
素材の洗浄が十分でない布団は洗うと臭くなることもあります。
洗えない羽毛布団
羽毛布団でもキルティング加工されてない羽毛布団や敷布団は洗ってはいけません。
コインランドリーで洗うと絶対に失敗します。
キルティング加工されていない布団は中綿がよってしまい、形が崩れ元に戻りません。
大体の敷布団が全部閉じるようなキルティング加工はされていませんので、コインランドリーで洗わないようにしましょう。
洗濯表示を確認する
洗う羽毛布団の洗濯表示を確認します。
羽毛布団の洗濯表示には、ドライマークと洗濯不可のマークの場合が多いです。
ドライマークと洗濯不可のマークがある場合は、その布団をコインランドリーで水洗いするのは自己責任となります。
羽毛布団の洗濯表示は全てがドライマークか洗濯不可であり、タンブラー乾燥禁止のものも多いです。(乾燥時はタンブラー乾燥がおすすめですが)
羽毛布団をコインランドリーで洗うことは、基本的に全部自己責任になるということを肝に銘じましょう。
ただ、高い洗濯不可表示の羽毛布団をコインランドリーで洗っている人もいるので、自己責任で挑戦するのもいいでしょう。
自己責任では無理そうだと思った場合は、無理せず布団クリーニングのプロに任せるようにしましょう。クリーニング店には補償があります。
また、布団クリーニングならキルティング無しの布団でも敷布団でも大丈夫です。
しももとクリーニングならシルクやムートンの布団にも対応しています。
ポイント
洗濯表示がドライマークでも、布団はドライクリーニングではきれいになりません。
プロの布団クリーニングでも水洗いで、ダニ・皮脂汚れ・アカ・カビ・汗などの水溶性の汚れを洗い流しています。
水溶性の汚れはドライクリーニングでは落ちないからです。
プロは洗濯表示がドライでも洗濯不可でも、問題なく洗濯しています。
コインランドリーで失敗しない羽毛布団の洗濯方法
コインランドリーでの羽毛布団の失敗事例の大半は、乾燥の失敗により羽毛布団の臭いが酷くなってしまうことです。
また、側生地が傷むなど、それ以外の失敗もあります。
ここでは失敗するポイントと一緒にどうすれば上手くいくのかを、コインランドリーで羽毛布団を洗う手順に沿ってまとめます。
1. 布団をチェックする・ほつれ等がある場合
布団にほつれや破れがある布団は、最初に穴を塞いだり縫うなどしてケアしておきます。
ケアしてなければ、布団が破けたり穴が広がって中綿が出てしまうかもしれません。
シーツやカバーは外しておきます。
2. 布団をロール状に巻いて紐で縛る
布団がよれないようにロール状(寿司巻き状)に巻いて、2~3箇所紐で縛ります。
紐をゆるく掛けすぎると、洗濯中に紐が取れて中身が寄れる原因になります。
紐をきつくしすぎると、内側の汚れが落ちにくくなります。
ロールの丸い形が崩れないくらいのきつさで解けないようにしっかりと紐で縛ります。
紐は、麻ひもやビニール紐などの水に強い素材を選びます。
羽毛の掛け布団なら、紐で縛らずネットに入れるだけでも大丈夫です。
3. 洗濯ネットに入れる
ネットに入れないでコインランドリーで洗濯したら、布団の側生地が傷んだと言う失敗談はたまに聞きます。
特に布団が古いと側生地が破れやすくなっていますので、洗濯ネットに入れましょう。
ネットに入れることで、側生地の傷みを多少抑えることが出来ます。
布団用の洗濯ネットを購入して準備しておきましょう。
側生地がシルク素材の場合は、コインランドリーで洗濯することは出来ません。プロの布団クリーニングでも対応していない業者が多いです。
しももとクリーニングは側生地・中綿共にシルクの布団を扱っています。
また、フレスコは側生地だけがシルクなら対応しています。
布団を縛らず、ネットに入れる場合は、蛇腹折りに畳んでネットに入れます。
4. 布団の大きさ・量に合った洗濯機に入れる
小さい洗濯機は汚れが落ちにくいです。羽毛布団を洗う時はケチらず適切な大きさの洗濯機に入れるようにしましょう。
また、汚れが酷いと思う場合は、大きめの洗濯機のほうが汚れ落ちが良いので、大型洗濯機に入れましょう。
コインランドリーに布団用洗濯機がある場合は布団用洗濯機を使います。
入れる布団の量や布団の大きさは、洗濯機に目安が書いてあるならそれを守ります。
洗濯機に入る布団の目安
- 12~15kgの洗濯機:シングルの羽毛布団1枚
- 27kgの洗濯機:シングルの羽毛布団3枚
- 30kgの洗濯機:厚みがある羽毛布団・ダブルの羽毛布団1枚
洗濯機には布団で9割くらい埋まる様に入れます。ギュウギュウには詰め込まないでください。
5. 布団は同じ種類ごとに入れる
布団や毛布を一緒に入れる人もいますが、一つの洗濯機には同じ種類の布団しか入れないようにします。
布団の重さは水を含んで変わってしまいますので、重いほうが軽い方を潰してしまいます。羽毛布団は軽いので大体潰される方です。
水を吸って重くなった毛布などと羽毛布団を一緒に洗濯機で回すと毛布に潰され、ダウンボールが潰れたり羽が折れて羽毛布団がぺちゃんこになって元に戻らなくなります。
羽毛布団を洗う時は羽毛布団だけを洗濯機に入れましょう。
6.洗濯コースを選ぶ
洗濯コースは布団用コースがあれば、布団用コースにします。
なければ弱流水・手洗い・ドライ・おしゃれ着用コースを選ぶのが無難です。
ドライコースでなくても平気な場合もあるようですが、布団の古さ、状態にもよるので、安全を取るならデリケート洗いです。
コインランドリーにスタッフの人がいる場合は、聞くのが確実です。
7. 洗剤は自動投入にしない
洗剤は合成洗剤だと羽毛の油分が落ちすぎてパサパサになったり、布団がぺちゃんこになるリスクがあります。
洗剤は持ち込まくてもOKなコインランドリーでも洗剤の自動投入はせず、アクロンやエマールなどのおしゃれ着用中性洗剤を使うのがおすすめです。
洗剤は自動投入のみのコインランドリーでは、洗剤を中性洗剤やおしゃれ着用洗剤を選んでください。
ポイント
弱アルカリ性洗剤で洗うと、羽毛の油分やタンパク質であるケラチンが取り去られ、布団のふんわり感がなくなりぺちゃんこになってしまいます。羽毛が傷むので使わないようにしましょう。
8. 洗濯する
洗濯の待ち時間は1時間ほどあるので予め何をするか計画しておきます。
出来れば買い物などの家事を済ませるのもいいでしょう。
9. 乾燥をしっかりする【重要】
コインランドリーで羽毛布団を洗って失敗するのは、大半は乾燥の失敗です。
コインランドリーで上手く洗えなかったという事を聞いて、原因を探ると小さな容量の乾燥機で乾かして、乾燥が上手く行っていないケースが多いようです。
乾燥時間が不十分だと、羽毛布団が臭くなってしまうことになります。
臭いととても眠れたものじゃありません。
布団の生乾きを防ぐ事が重要です。
一見乾いたように見えても実は湿っていることも多いので、乾燥域の使い方にはコツがあります。
まず、小さな乾燥機を選ぶと臭くなったり、かえって乾燥に時間が掛かったりします。
大きな乾燥機を使えば、布団全体に満遍なく風を当てることが出来ます。
コインランドリーに回転式のタンブラー乾燥機がある場合は、タンブラー乾燥機がおすすめです。
乾燥時間は最低1時間くらい必要です。
はじめは紐で縛ったりネットに入れたまま乾燥機に掛けます。
30分くらいしたら開けて紐をほどき、広げたりひっくり返して更に乾燥していきます。
乾燥中にドア開けられる場合はたまに開けて、布団をひっくり返して全体が乾きやすいようにします。
開けられないタイプの乾燥機は、初めの30分+10分の乾燥を何度か追加するようにします。
1時間かけ終わったら、取り出して本当に乾いているかチェックします。
特に布団の隅や寿司巻きの時の真ん中になっていた部分に湿気が残りやすいです。
また、乾燥直後は表面がホカホカしているので、しっかり乾いているか分かりにくいです。
コインランドリーで少し熱を冷まして乾き具合を確認し、まだ湿っているようなら追加で乾かします。
ポイント
コインランドリーでダニ退治するにはどのくらい乾かせばいいか
コインランドリーの乾燥機は55度くらいなので、1時間かければダニは死滅します。
10. 布団の熱を取る
しっかり乾燥できたら、それで終わりではありません。
洗濯・乾燥が終わった羽毛布団を家に持ち帰ったら、最低でも30分~1時間は外気に当てるなどして布団の熱を取ります。
布団乾燥機の送風を当ててもOK(温風は駄目です)
収納にしまう場合は特に、外気に当てた後も1日くらい陰干し干しておくのがおすすめです。
乾燥機の熱が抜けていない状態で布団をしまうと、熱が冷める時に湿気ってしまいます。
カビやニオイのもとになり、洗った意味がなくなるのでしっかりと布団の熱は取りましょう。
もしも洗濯後に布団がよれてしまったら
軽くよれてしまった時
この場合布団クリーニングに出せばもとに戻る可能性があります。
布団がよれたら打ち直しする
どうしようもなく布団の中身がよってしまったら、ふとん屋さんに打ち直ししてもうしか方法はありません。それか布団を捨てるかです。
打ち直しとは、布団の縫い目を解いて中綿を出し、洗って乾燥して、その後中綿を均一にならして、縫い直す方法のことです。
金額は数千円掛かりますが、中綿の質がいい高い布団は打ち直しするべきです。
布団の打ち直しで、布団は新品のように蘇ります。
また、羽毛だけでなく木綿や真綿の良い布団も定期的に打ち直しされることが多いです。
安い布団がよれた場合は、買い替えたほうが得になります。
コインランドリーのおすすめ利用時間・時間配分
コインランドリーで布団を洗濯するのに掛かる時間は3時間を見てください。
- 洗濯機:1時間
- 乾燥機:1時間
- 家で外気に当てる時間:1時間
家に持ち帰った後しばらく外気に当てることを考えると、晴れた日の午前中に布団をコインランドリーで洗うのがおすすめです。
コインランドリーは土日は混んでいるので、平日に行ける人は平日の午前中がおすすめです。空いているので気兼ねなく布団を洗うことが出来ます。
土日に行く場合も、午前中にいきましょう。
待ち時間は何するか決めておく
時間を有効に使うために待ち時間に何をするかは予め決めておきましょう。
洗濯機を使っている時は1時間は何もしなくてもいいので、買い物などに出かけてもいいです。
また、暇つぶしになるようなものを用意しておきましょう。
乾燥機は頻繁に開けて乾燥具合を探るので、コインランドリーにいなければなりません。
家族の全員の布団をコインランドリーで安く上げる
布団を車で運べる人は、家族分の布団をいっぺんに、複数の洗濯機・乾燥機で洗う方が価格が安くなります。
価格は1台の洗濯機に布団1枚の場合は、1枚あたり2000円くらい掛かります。
それより家族の布団3枚を27Kgの洗濯機で1度に洗濯する方がお金が浮きます。
洗濯機・乾燥機の値段はコインランドリーにもよりますが、うまくすれば1枚あたりの価格を1000円以下に抑えることもできます。
忙しい人は宅配の布団クリーニングもおすすめ
羽毛布団はフレスコが安い
フレスコの羽毛掛け布団限定コースなら、送料込みで布団3枚で12700円、1枚あたり4950円で宅配布団クリーニングが出来ます。
忙しくてコインランドリーに行けない人は宅配布団クリーニングが便利です。
コインランドリーより高いのがデメリットですが、玄関から布団を宅配に出すだけなので、すごく楽で時間を節約できます。
コインランドリーは安いですが、時間と手間は結構かかります。
コインランドリーに行く準備をして移動して、着いたら布団を縛るなどの作業をして、洗濯機に入れて1時間。
その後乾燥機に入れて、ちゃんと乾いたか何度も確認。
その後また移動して、家で1時間布団を外干しして、その後陰干しを1日。
休日が半日潰れるので、小さなお子さんがいる家庭は向かないかもしれませんね。
あんまり忙しいなら無理をせず、便利な宅配布団クリーニングを使ってみてもいいんじゃないでしょうか。