アイロンでダニを退治することは出来るのでしょうか?
このページでは身近にある家電、アイロンで布団のダニや服のダニを退治する方法について掲載します。
布団乾燥機がなくてもアイロンがある家は多いですね。
咳やくしゃみが増えて布団のダニが気になったけど、布団乾燥機がない場合はとりあえずアイロンでダニを退治してみるのもいいでしょう。
ただ、アイロンでのダニ退治は手間と時間がかかるのであまりおすすめ出来ません。
アイロンで布団のダニを退治する方法
まず、布団がアイロンの熱に対応出来る素材なのかチェック
布団のダニ退治は必ずスチームアイロンを使いますが、温度が100度にもなりますので、耐用温度により対応できない布団もあります。
まずは自分の布団を洗濯表示でしっかり確認してからアイロンでダニ退治を初めましょう。
アイロンを当てられない布団
- ポリエステルなどの合成繊維(中綿・側生地)
- シルク(絹)・真綿(中綿・側生地)
- ウレタン素材
ポリエステルなどの合成繊維は100度のスチームで溶けてしまうことがあるので、スチームアイロンを当てることは出来ません。
シルクは劣化して駄目になってしまいます。
ウレタン素材は劣化して弾力性などの使用感が落ち、ヘタリの原因となります。
布団以外のスチームアイロンが向かない素材
- 畳
- ベッドマットレス
- 分厚い布団
布団ではありませんが、畳やマットレスはスチームでは奥まで熱が入りませんので無意味です。
布団であっても分厚い布団の場合は奥までスチームが入りませんので、別の方法でダニ退治することをおすすめします。
また、畳やマットレスはスチームでビショビショに濡れてもよく乾かすことが出来ません。そのため、かえってカビやダニなどの害虫が増えてしまいます。
濡れた畳を干すには、畳を上げて外に出して天日で1日干す必要があります。かなりの重労働ですし無理があります。
畳のダニ対策にはダニ対策スプレーやダニアースなどの薬品を使いましょう。
マットレス・分厚い布団は、ダニ対策スプレー以外の方法だと、布団乾燥機を4日連続で掛ける方法が有効です。
ウレタンマットレスは布団乾燥機よりダニスプレーの方が傷みません。
スチームアイロンで布団のダニを駆除する手順
ダニ退治をスチームアイロンでやるのは、作業が大変で時間も手間がかかります。
それでもアイロンでダニ対策したい人もいるでしょう。
アイロンの利点は、大抵の家庭にあり布団乾燥機を買うお金も節約できるできることです。
時間と手間さえ掛けられるなら、100度の高温スチームが出るアイロンでダニは十分駆除できます。
必要なもの
アイロン(スチームの出るもの)
あて布用のバスタオルなど
やり方・手順
1. ダニを駆除する前に1時間は部屋を暗くしておく
ダニは夜行性なので暗くすると餌を食べるために布団の表面に出てきます。
アイロンでダニ退治をする前にカーテンを閉めて部屋を暗くしておくと効率よくダニを退治できます。
2. スチームアイロンを掛ける
あて布をして布団にスチームアイロンを掛けていきます。
スチームの温度は高温(最高温度)にします。
布団は短い辺に沿うように掛け、ダニが多い頭の側からはじめます。
アイロンを置いたら3秒くらいそのままにして少しずつずらしていきます。
大体1mを20秒くらい掛けるような感じで、ゆっくり蒸気を当てていきます。
3. 布団の裏側にスチームアイロンを掛ける
片面が終わったらすぐに裏面もスチームアイロンを掛けます。
裏側に逃げたダニを退治するためです。
アイロンの当て方は同じです。
4. 天日で干す
天日でしっかりと干し、布団を完全に乾燥させます。
湿ったままだとカビや臭いの元です。
5. 乾いた布団に掃除機をかける
乾いた布団に掃除機を掛けてダニのフンと死骸を取ります。
ダニの死骸は吸い込むとアレルギーのもとになるので、ダニ退治が終わったら必ず死骸を取るようにします。
死骸を取らないとダニ対策した意味がありませんので、忘れないようにしましょう。
アイロンでのダニ退治・ポイント
アイロンでのダニ退治を始める前に作業のポイントを抑えておきましょう。
- 必ずスチームアイロンを使う
- 布団は両面、隅々までスチームアイロンを当てる
- 布団は完全に乾かす
- よく晴れた日の午前から作業する
- スチームアイロンでダニ退治に掛かる時間
必ずスチームアイロンを使う
まず、布団のダニを退治するなら必ずスチームアイロンでなくてはなりません。
スチームは奥まで届き温度も100度あるので、十分ダニを退治することが出来ます。(ダニは60度で死滅します)
普通のアイロンがけだと、側生地が焦げてしまいますので絶対やめましょう。表面が熱くなるだけで布団の奥にいるダニは退治できません。
布団は両面、隅々までスチームアイロンを当てる
ダニは熱に弱いですが、熱が来ない布団の奥に逃げるので、布団は両面しっかりとスチームアイロンを掛けなければなりません。
そのため手間と時間がかかります。時間のある日に行いましょう。
1枚あたり両面アイロンを掛けるのに30分位かかります。
布団は完全に乾かす・よく晴れた日の午前から作業する
アイロンが終わったら布団を完全に乾燥させます。
布団は完全に乾かないとカビや嫌な匂いの原因となり、ダニもまた増えてしまいます。
天日干しすることを考え、よく晴れた日の午前から作業をするようにしましょう。
布団の乾燥は素材にもよりますが3~4時間くらいが目安です。
天日で乾かなければ、家の中で扇風機やサーキュレーターの風を当てましょう。
スチームアイロンでのダニ退治に掛かる時間の目安
- 部屋を暗くしておく時間:1時間
- スチームを当てる時間:30分(1枚あたり)
- 布団を乾かす時間:3~4時間
- 掃除機をかける時間:20~30分
全体で5時間以上かかります。
スチームアイロンでの布団のダニ退治がおすすめできない理由
ここまでアイロンでのダニ退治方法をお伝えしてきたわけですが、
ここではスチームアイロンでのダニ退治がおすすめできない理由をお伝えします。
もうお分かりだと思いますが、スチームアイロンでのダニ退治は手間と時間がかかります。アイロンがけの時間は1枚30分、布団の乾燥後の掃除機まで入れると5時間以上掛かります。
それにもかかわらず、スチームアイロンでは完璧にダニを退治できないかもしれません。
ダニが熱から逃げたり、布団が厚くてスチームの熱が入らなかったり、スチームを満遍なく当てきれない事などが原因です。
それでも、ダニの数をかなり減らすことは出来るので、つらい症状は確実に楽になります。
スチームアイロンの一番の問題は布団のアイロンがけが面倒くさいということですね。
布団乾燥機は、完璧にダニを退治できる機種ばかりではありませんが、設置してスイッチを押してほったらかしておくだけでスチームアイロンと同じ様な効果がありますので、断然楽で時間も節約できます。
大変なスチームアイロン掛けを定期的にやるより、安い布団乾燥機を購入した方がずっと費用対効果が高いので、購入も検討してみましょう。
完璧にダニを退治したいなら、布団クリーニングやコインランドリーの乾燥機を利用しなければなりません。
コインランドリーは布団の種類によっては使えませんので、どの布団でも布団を壊さず安全確実にダニを退治するなら、布団クリーニングがおすすめです。