おねしょ布団の臭いと汚れを楽に取る方法はないのでしょうか?
このページでは、おねしょの布団の洗い方、臭いのとり方、雨で干せない時の干し方、羽毛布団の洗い方、おねしょされる前の事前の対策などを掲載します。
また、おねしょはファブリースで消臭できないので、尿の消臭できるスプレーを安く簡単に作る方法もお伝えします。
おねしょ布団の洗い方・臭いの取れる干し方
臭いを悪化させないポイントはすぐ対処すること
おねしょの臭いはすぐに対処するほど、臭いがひどくなりません。
おしっこは出たばかりの時は弱酸性ですが、数時間立つと細菌の分解などでアルカリ性のアンモニア臭が発生します。
このアンモニア臭がおねしょ布団の悪臭の元になります。
おしっこを取らずに干すとアンモニア臭が濃縮されかえって臭くなるので、すぐにおしっこを取る対処をしましょう。
ファブリースやリセッシュなどの消臭・除菌スプレーを掛けて干すだけの対処は間違いです。
それだとおしっこが取れていませんし、スプレーの匂いが混ざったり、化学変化が起きて、かえって布団が臭くなります。
おねしょはおねしょの箇所だけを部分洗いします。
丸洗いはしないでください。
一番楽なおねしょされた布団の洗い方・臭いのとり方
熱湯をかける
おねしょされた布団の匂いを最も簡単に取る方法は、沸騰した直後の熱湯を掛けることです。やかんなどでお湯を沸かして掛けましょう。
熱湯は遠慮せずにジャバジャバ掛けます。
掛け方はおねしょの外周の方から真ん中の方に向かって円を描くように掛けていきます。
そうしないと輪ジミになってしまいます。
熱湯で布団を洗う場合は尿の中のタンパク質が固まってしまうので特に輪ジミができやすいので注意しましょう。
尿にはタンパク質約1.7%が含まれており、70度以上のお湯で固まってしまうのですが、おねしょ布団を最も簡単に洗い、臭いも取るなら熱湯を布団に垂直に落とすようにして洗うのが一番です。
熱湯だと蒸発が早く乾きが早いのですぐに天日干しすれば、乾燥も楽なのです。
熱湯をかける方法は尿のタンパク質が布団の中に残るという問題はありますが、匂いと汚れが簡単に消えて、時間がかからずストレスが溜まりにくい方法ですね。
また、子供用の布団をおねしょをしなくなった頃に捨ててしまう計画でいると、この方法も割り切って使えると思います。
ただ、この方法はポリエステルなどの合成繊維には不向きです。(もちろんシルク布団などには出来ません)
60度のお湯を掛ける
ポリエステルなどの合成繊維だと繊維が溶けてしまう可能性があるので100度近いお湯を掛けるのはやめたほうがいいでしょう。
それ以外の布団も繊維が傷むので、布団の耐用温度は調べておきましょう。
また、尿のタンパク質が固まって取れなくなるのが嫌だという人もいるでしょう。
その場合は60度のお湯を掛けるのがおすすめです。60度のお湯ならお風呂のシャワーから出ますし、尿のタンパク質も固まりません。
臭いの落ち方も良いです。
60度のお湯を掛ける方法は乾きがやや遅く、生乾きだと返って臭ったりカビが生える元になるので注意します。
臭いが酷い場合は布団が傷まない程度に布団を絞って、おしっこを出してまた熱いお湯を掛けるようにすると効果的です。
忙しい時のおねしょの対処方法
送り迎えや出勤前の忙しい朝におねしょされて時間がない時は、おしっこを吸収して取ってしまうだけでも効果があります。
余っているオムツがある場合は、オムツをおねしょに押し当てておしっこを取っていきます。
オムツがない時は洗濯済みの乾いた古タオルや新聞紙などを押し当てておしっこを取ります。
ペットのトイレ用吸水シートが有る場合はそれも使えます。
出来たらお湯で濡らしたタオルでおねしょをトントン叩き洗いしておきます。
仕事から帰ってきたら、布団を部分洗いしましょう。
重曹をふりかける
そんな時間もないという時は、おねしょにたっぷりの重曹の粉を掛けて置いておきます。
そうすると重曹がおしっこを吸い取ってくれます。
しばらく置いたら重曹を掃除機で吸い込みます。重曹はおねしょの臭いも吸着してくれるメリットもあります。
重曹は安全なもので掃除にも使えて何かと便利なので、買っておいて損はないでしょう。
おねしょはほっておくと臭いが強くなってしまうので、忙しい朝時間がない時は、とりあえずの対処だけでもしておくとだいぶ違います。
ファブリースじゃ駄目!おねしょの消臭スプレーを作る
ファブリースやリセッシュなどの消臭・除菌スプレーでは、おねしょの臭いは消せません。
市販の除菌消臭剤の多くは、中性の消臭剤です。
おねしょのアンモニア臭はアルカリ性の臭いなので、中性の消臭剤では匂い消せません。
おねしょの臭いを消すには、アルカリ性のニオイを中和することができる酸性の消臭剤が必要というわけです。
おねしょの臭いをスッキリ消すミョウバン水・クエン酸スプレー
酸性のスプレーでおすすめなのが、ミョウバン水とクエン酸スプレーです。
おねしょを吸い取ったり洗った後に、ミョウバンやクエン酸をスプレーを振りかけておくとスッキリ臭いが落ちます。
ミョウバン水スプレーの作り方
水500ml・大さじ1~2杯
100円ショップなどのスプレー容器に入れて溶かします。
クエン酸スプレーの作り方
水500ml・大さじ1.5~2杯
100円ショップなどのスプレー容器に入れて溶かします。
一番のおすすめはミョウバン水で、尿と混ざっても変な匂いになりません。
クエン酸スプレーもアンモニア臭をさっぱりと落とすことが出来ますが、臭いが若干変化することもある様です。
クエン酸やミョウバンがない時は、ちょっと効果が落ちますが、お酢を水で薄めたビネガーウォーターも有効です。
クエン酸は掃除にも使えるので、重曹やセスキ炭酸ソーダと同様に買っておくと便利です。
おねしょ布団の処理手順【急いでいない時】
おねしょの布団はおしっこのシミを広げないように部分的に洗いをします。
布団の全体洗いは乾燥できませんし、大変なのでやめましょう。部分洗いで十分です。
丸洗いは半日掛かる重労働ですし、布団は数日間乾きません。
布団を丸洗いしたくなったら、時間を取ってコインランドリーや布団クリーニングに出すようにしましょう。
1. 布団の尿を吸い取ります
まず布団の尿を吸い取ります。余っているオムツ・ペットシーツ・乾いて洗ってある古タオル・新聞などで体重をかけて吸い取ります。
2. ミョウバン水やクエン酸スプレーで叩き洗いする
ミョウバン水やクエン酸スプレーをたっぷり掛け、水を含ませたタオルや雑巾で叩くように尿を取ります。
輪ジミにならないように、おねしょの外周から真ん中に向かって円を描くようにやります。水の温度は40度くらいのぬるま湯が寝具を傷めにくいので良いようです。(楽にやりたいなら高温をおすすめ)
3. 薄まった尿を吸い込む
何度か繰り返した後、薄まった尿をまたタオルや新聞で吸い込みます。
4. 2と3を繰り返します
5. 天日で干す
終わったら天日を当てて乾かせば消毒もできていいですね。
セスキ炭酸ソーダとクエン酸スプレーをつかった、おねしょの対処法
おしっこが落ちにくかったり、しみになった場合はセスキ炭酸ソーダが便利です。
セスキ炭酸ソーダは重曹に炭酸塩を加えてあり、タンパク質の汚れ落としに強いです。
おねしょのシミが取れにくいのは尿に含まれるタンパク質が主な原因なので、セスキ炭酸ソーダはうってつけです。
布団が色柄物の場合、色が変色したり抜ける可能性があるので目立たない部分で試してください。
まずセスキ炭酸ソーダスプレーを作っておきます。
セスキ炭酸ソーダの作り方
水500ml・小さじ1杯
100円ショップなどのスプレー容器に入れて溶かします。
セスキ炭酸ソーダを使った布団の洗い方・手順
- 1. セスキ炭酸ソーダスプレーをおしっこのシミ部分に掛けます
- 2. タオルなどで叩き拭きをします
- 3. クエン酸スプレーを掛けます
- 4. タオルなどで叩き拭きをします
- 5. 臭い・シミが落ちているかチェックします
- 6. 臭いやシミが落ちていなければ再度スプレーして叩き振きをします
- 7. 天日で干します
おねしょ布団を雨の日に乾かす
雨の日におねしょをされると朝からテンションが下がりますよね。
雨の日でもすぐにおねしょに対処しなければ、臭いがきつくなってしまうので、がんばりましょう。
おねしょ布団の洗い方は前述したとおりです。
家干しする場合は特に布団の水気をしっかり目に切るのがポイントです。
布団が傷まない程度に脱水します。その後乾いたタオルなどに水気を吸わせて乾きやすくします。
乾燥はやはり布団乾燥機があると便利です。
布団乾燥機がある場合は布団に温風を長時間当てて乾かしましょう。
布団乾燥機がない場合は、X型の物干しやすのこに布団をかけて扇風機やサーキュレーターで家干しします。
物干しなどがない場合は椅子に布団をかけて行いましょう。
また、布団が小さ目なら洗濯乾燥機の乾燥機に掛けるのもいいと思います。
敷布団はキルティングされていないので、乾燥機に入れると綿が寄ります。敷布団はやめておきましょう。
どうしても敷布団を乾燥機に掛けたいなら、湿った箇所を外側に出てくるようにロール状にした布団を複数箇所縛って、乾燥機に入れましょう。
アイロンで乾かすのは布団を傷めるのでやめましょう。
ドライヤーはおねしょの範囲が小さいならお薦めです。
しかし広い範囲の場合は、光熱費が掛かるし風を当てるのに手間がかかるのでおすすめできません。
コインランドリーで布団を乾かす
布団を運べる場合は、コインランドリーの乾燥機で布団を乾かすことも出来ます。
乾かせる種類の布団は、羽毛布団とポリエステルなどの合繊の布団、キルティングされた布団です。
敷布団は中綿が寄るのでやめておきます。
どうしても敷布団を乾燥機に入れたい場合は、濡れている部分が外側に来るように上手くロール状に巻いて、複数箇所を縛って乾燥機に入れましょう。
大型乾燥機のほうが早く乾きます。時間は20分くらい掛けて、乾燥具合をチェックし、まだ湿っていたら追加するようにします。
羽毛布団のおねしょされた時の布団の洗い方
羽毛布団は意外なことに水洗いできます。
そのため、前述したやり方でおねしょが付いた布団を洗濯することが出来ます。
ただ、洗濯表示はドライマークか洗濯不可になっていると思うので、洗うのは自己責任です。
羽毛布団は乾燥をしっかりしないと、臭いが出てくることがあるのでしっかり乾かすように十分気をつけてください。
側生地がシルクの場合は絶対に洗うのはやめてください。
羽毛布団を丸洗いする場合は、コインランドリーで洗うのがおすすめです。
自宅の洗濯機は小さめなので、布団が入らなかったり、汚れ落ちが悪いなどの問題があります。
ギュウギュウに布団詰めると、洗濯機が暴れて家が壊れるおそれもありますのでギュウギュウに入れないようにしてください。
また、羽毛布団が洗えるといっても、キルティングされていない敷布団は中身が寄るので、やめておいたほうがいいです。
どうしてもやる場合は、寿司巻状にした布団を何箇所か縛って洗濯機に入れてください。
>>羽毛布団をコインランドリーで洗う時に失敗したくない人はこちら
布団におねしょされても安心の事前のおねしょ対策
布団が濡れても困らないように、はじめからおねしょの対策をしていれば安心です。
便利なおねしょ対策グッズ
- 防水シーツ(おねしょシーツ)
- おねしょケット
- 防水パンツ
これらのおねしょ対策グッズを予め仕込んでおくことで、おねしょ布団を洗う回数がぐっと減ります。
おねしょ対策グッズは単体使用ではなく組み合わせて使う事により、更におねしょをガードでき家事の手間が楽になります。
例えばおねしょシーツは寝返りでめくれてしまい、まるでそこを狙ったかのようにそこにおねしょをされることもあるので、防水パンツと組み合わせると完璧です。
おねしょシーツがない場合の代用策
ビニール袋とバスタオルがあれば、おねしょシーツの代用品が出来ます。
節約したい場合にもおすすめです。
やり方は簡単。シーツの下にビニールのゴミ袋を何枚か並べてその上にバスタオルを敷きます。その上から普通のシーツを掛けるだけで簡易防水シーツの出来上がりです。
汚れたら、ビニールを変え、シーツとバスタオルを洗濯すればいいだけです。
おねしょの布団を完全にキレイにする布団クリーニング
おねしょの布団を自分で洗っていると、どこまできれいになっているかちょっと不安になるものです。
たまには布団を丸洗いして汚れや雑菌、ダニなどを一掃したいものですよね。
そんな時は布団クリーニングがおすすめです。
宅配の布団クリーニングなら、布団をお店に運ぶ必要もなくらくちんです。
ちょっとお値段は張りますが、垢、皮脂などの汚れや、ダニやカビ、ほこりなどを一掃できるので、ダニ対策を兼ねて年1回くらい出してみるのもいいでしょう。
しももとクリーニングとフレスコは子供のおねしょ布団に対応しています。
ふとんリネットやリナビス、せんたく便は予洗い後に乾燥させればおねしょ布団のクリーニングに対応しています。
イオンの宅配布団クリーニングのカジタクだけはおねしょの布団に完全に非対応なので、出さないようにしましょう。